南アフリカ共和国の治安

治安が悪い状態が続いており、渡航する場合には十分注意が必要

南アフリカ共和国は、初めての全民族参加の総選挙によりアフリカ民族会議主導の民主政府が成立したものの、政治・経済・治安などにおいて課題を抱えている。

南アフリカ共和国は凶悪犯罪が昼夜を問わず多発している地域であり、 世界の犯罪首都「クライムキャピトル」と呼 ばれている。

特に治安の悪化については、歯止めがかからない状況である。南アフリカ最大の経済都市ヨハネスブルグは、アフリカの都市でも犯罪発生率の高いことで知られており、渡航する場合には十分注意する必要がある。あまりの治安の悪さに外出することは極力禁止するように注意を促されており、「世界で最も危険な都市」といわれる。

外出する場合でも、鉄道やバスなどの公共交通機関は避けるべきとされる。公共交通機関は低所得層が利用する手段であり、犯罪に遭遇する確立が非常に高いからである。危険なために観光では自動車での送迎が用いられるが、途中で降りることはもちろん、夜間の移動や危険な地区での停車をしないように警告がなされている。

このような治安の悪化を招いた要因として、アパルトヘイト政策(人種隔離政策)が挙げられている。アパルトヘイト政策が教育水準の格差を生み出した要因であり、現在でも人種間失業率格差の問題は解消されず、一部の者が犯罪に手を染める結果となっている。犯罪組織の急速な増加により、治安の悪化を招くこととなった。

日本の外務省でも危険情報を発し、特にダウンタウン地区には旅行者に近づかないように勧告が出されている。南アフリカ共和国の治安の悪さから、 FIFAワールドカップの開催については不安な声も数多い。

衛生環境にも十分注意が必要

都市部の治安の悪さに加えて、地方のムプマランガ州やリンポポ州では毎年マラリアやコレラが発生し、患者の死亡例の報告もある。地方に旅行 する場合は長袖長ズボンの着用、虫除けスプレーの使用、ミネラルウォーターや水道水を沸煮することが望ましいとされる。

また、 南アフリカ共和国は HIVの感染率やB型肝炎の感染率も高いので、 輸血や性行為は避けるべきだということを付記しておく。